はじめに
最近スーパーに行くたびに「野菜が高いなあ」と感じませんか?
毎日のご飯に取り入れるなら、安くて使い勝手がよく、栄養もある「お得な野菜」を選ぶことが大切です。
「安い野菜=もやし」というイメージが強いですが、本当にそうでしょうか?
そこで今回は、お得な野菜を見つけるべく、もやし・キャベツ・玉ねぎ・にんじん・大根・豆苗 の6つの野菜を取り上げ、栄養・日持ち・料理の幅・値段 の4軸で比較を行いました。
比較の観点
栄養
野菜の栄養は多岐に渡りますが、今回は「野菜といえば」でイメージしやすいビタミンAとビタミンCを指標にしました。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年度版)によると:
(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html)
- ビタミンA:成人男性 600〜650μgRAE/日、女性 450〜500μgRAE/日
- ビタミンC:成人 100mg/日
日持ち
「買ってすぐ使い切らないといけない」か、「数週間常備できる」かは大きな違い。冷蔵・常温保存できる期間の目安で評価しました。
料理の幅
「前処理の負担」と「調理法対応」の2つに分けて整理しました。
- 前処理負担:皮むき・包丁が必要か、それともそのまま使えるか
- 調理法対応:生食・炒め物・煮物・漬物など、どのような調理に適応できるか
価格
アグリネサイトの全国平均相場を参考にし、出てこなかったもやし・豆苗は一般的な価格で計算しました。(https://agrine.jp/)
野菜ごとの比較
1.もやし

- 栄養:100gあたり ビタミンAほぼゼロ、ビタミンC 7mg
- 日持ち:冷蔵で2〜3日
- 料理の幅:
- 前処理負担:◎(洗うだけ、包丁不要)
- 調理法対応:○(炒め物・汁物中心。生で食べるには加熱や冷却が必要)
- 値段:178円/kg程度
→もやしは安いが、「栄養」「日持ち」の弱さが目立つ。
2.キャベツ

- 栄養:100gあたり ビタミンC 38mg、ビタミンA 2μgRAE
- 日持ち:冷蔵2〜3週間
- 料理の幅:
- 前処理負担:◎(手でちぎれる。包丁不要でも使える)
- 調理法対応:◎(生・炒め物・煮物・漬物と万能)
- 値段:151円/kg
→キャベツは栄養・日持ち・料理の幅・価格の全てが高水準。バランス最強野菜。
3.玉ねぎ

- 栄養:100gあたり ビタミンAゼロ、ビタミンC 7mg
- 日持ち:常温で1〜2ヶ月
- 料理の幅:
- 前処理負担:△(皮むき+カットが必要)
- 調理法対応:◎(炒め・煮込み・揚げ物に万能。生サラダも可)
- 値段:217円/kg
→玉ねぎは栄養は控えめだが保存性は最強。
4.にんじん

- 栄養:100gあたり ビタミンA 720μgRAE、ビタミンC 6mg
- 日持ち:冷蔵2〜3週間
- 料理の幅:
- 前処理負担:△(皮むき+カットが必要)
- 調理法対応:◎(生食・加熱・煮物・彩りにまで幅広く使える)
- 値段:187円/kg
→にんじんはビタミンAが最強。
5.大根

- 栄養:100gあたり ビタミンAゼロ、ビタミンC 12mg
- 日持ち:冷蔵2〜3週間
- 料理の幅:
- 前処理負担:△(皮むき+カットが必要)
- 調理法対応:◎(生サラダ・煮物・漬物・汁物と幅広い)
- 値段:167円/kg
→大根は長持ちして安いが、でも栄養で突出した特徴はなく、どちらかというと万能な脇役タイプ。→
大根は日持ちも比較的する値段も安いが、栄養インパクトは弱く突出した特徴はない。
6.豆苗

- 栄養:100gあたり ビタミンA 250μgRAE、ビタミンC 43mg
- 日持ち:冷蔵2〜3日
- 料理の幅:
- 前処理負担:◎(根を切るだけ)
- 調理法対応:△(生食・炒め物は得意、煮込みはやや不向き)
- 値段:525円/kg(200g105円としたとき)
→豆苗はビタミンA・Cともに豊富でビタミン最強野菜。しかし価格と日持ちが課題。
まとめ表
| 野菜 | 栄養 | 日持ち | 料理の幅 | 値段(円/g) |
|---|---|---|---|---|
| もやし | △(栄養少なめ) | △(2〜3日) | ○(炒め物・汁物) | ◎(178円/kg) |
| キャベツ | ○(ビタミンC豊富) | ○(2〜3週間) | ◎(生・加熱・漬物万能) | ◎(151円/kg) |
| 玉ねぎ | △(ビタミン少なめ) | ◎(1〜2ヶ月) | ○(炒め・煮込み万能) | ○(217円/kg) |
| にんじん | ○(ビタミンA豊富) | ○(2〜3週間) | ○(生・加熱・彩り) | ◎(187円/kg) |
| 大根 | △(ビタミンC少量) | ○(2〜3週間) | ○(生・煮物・漬物) | ◎(167円/kg) |
| 豆苗 | ◎(ビタミンA・C豊富) | △(2〜3日) | ○(生・炒め中心) | △(525円/kg) |
結論:No.1はキャベツ!
栄養・日持ち・料理の幅・価格を総合評価したとき、最も「お得」な野菜は キャベツ でした。
- ビタミンCが豊富で栄養的にも優秀
- 2〜3週間持つ保存力
- 調理も容易で、生から煮物まで幅広い料理に対応
- 値段も安定してコスパ良し
「買っておけば必ず使える万能野菜」として、家計と健康を支えてくれる存在です。
ただし用途によっては他もおすすめ
- 栄養特化なら
にんじん(ビタミンA)、豆苗(ビタミンA・C) - 保存性で選ぶなら
玉ねぎ、大根(長持ちしてロスが少ない) - 時短重視なら
豆苗(ちぎるだけで即食べられる)
おわりに
「安いからもやし」だけではなく、
キャベツを中心に、にんじん・玉ねぎ・豆苗を組み合わせると、栄養も家計もバランス良くなるのが見えてきました。
次にスーパーで野菜を選ぶとき、ぜひ参考にしてみてください。


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